2009年のセンバツで準優勝を果たした、岩手県の花巻東高校。
続く、夏の甲子園では県勢90年ぶりとなる、四強に進出した。
2013年の夏の甲子園でも四強入りするなど、甲子園での実績は県内トップクラスである。
また、卒業生には大谷翔平選手や菊池雄星選手など日本や世界で活躍するスターを輩出している。
そんな花巻東を指揮しているのは、佐々木洋監督である。
佐々木監督は、技術だけでなく、人間力や精神力などの指導も重視している。
26歳の若さで監督に就任すると、小手先の技術に目を向けるのではなく選手を人間としての成長をさせるための指導を心がけている。
そのため、練習後のミーティングでは、生き方の話などを話す機会も非常に多い。
勝てるチームではなく、勝てるような過程を作り上げるために、独特のベンチワークや、試合のムード作りなどにも細かく意識をさせている。
三振をした選手をも拍手で迎え入れ、常に全力疾走をかかさないなど、物事の大小に関わらず、一生懸命に汗を流す選手達の目の輝きは、相手をのみこむ力さえもある。
また、調子が上がらず苦しんでいる選手にも、調子が上がることを共に信じ支え続けていた。
花巻東の強は、超高校級の技術ではなく、超一流の人間力が身についているからであろう。