「上手い選手はいらない、強い選手しか使わない。」 / 聖光学院 斎藤智也監督

21世紀に入って初めて甲子園の土を踏んだ福島の聖光学院

その後、18年間で春夏合わせて20回の甲子園出場、夏は県大会で13連覇を記録するなど、高校野球界では知らぬ者はいない強豪へと成長した。

そんなチームを1999年より指揮しているのが、斎藤智也監督である。

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就任当時は、県内ですら無名校だった聖光学院を、全国から注目を集める強豪校へと育て上げた名将である。

斎藤監督は、野球の中に、テクニックだけでなく、「道」を求めて指導をする。

野球を通して、選手達の人格を磨いているのだ。

技術も大切にするが、野球道を選手達に学ばせて、上手い選手ではなく強い選手を育てている。

毎年、県大会や地区大会では、優勝候補として他チームから徹底的にマークされたり、連覇のプレッシャーもある。

しかし、延長になろうと劣勢であろうと、どんな場面であっても試合を制する。

事実、2008年夏から5年2ヶ月間、県内負け無しという驚異的な記録も残している。

まさに、斎藤監督によって鍛え上げられた「精神力」無くしては、成し得ることのできない記録ばかりだ。

苦しい場面でも、ベストを尽くせる力や簡単に終わらない粘り強さ、これらは、決して技術では補えない。

監督が追求する技術をカバーする力「人間力」を選手が理解し、日々の生活から鍛える。

そして身についた「精神力」が、逆境を乗り越える力となり、様々な記録を作ったのだろう。

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