近年急激に力をつけているのが、北陸勢である。
2015年敦賀気比のセンバツ制覇以降、全国大会で上位進出が増えてきた。
そんな中でも、新勢力として全国でも活躍するのが、日本航空石川高校である。
2017年の北信越大会を制すると、翌年のセンバツでは、強豪校を倒し8強まで勝ち進んだ。
チームを指揮するのは、中村隆監督である。
約100人の部員を指導する中村監督は普段の寮生活から、選手たちとコミュニケーションを取り、心のケアを欠かさず行なっている。
また、自身の高校時代を振り返り、高校生の気持ちにもなり注意の仕方や指導法を変えている。
そして、大舞台の試合でも、選手の気持ちを優先し、時に選手に作戦や采配を相談することもある。
しかし、責任を決して選手に取らせるのではなく、監督自身が責任を持つ。
それにより、選手の意見を後押しするだけでなく、挑戦する心を肯定されることによって、自信を持った思い切りの良いプレーができるのだろう。
このスタイルこそが、航空石川の強さであり、躍進の理由なのだろう。