大正15年の夏の全国制覇を成し遂げた東海地方を代表する名門校、静岡高校。
その後も昭和35年夏、48年夏に甲子園準優勝を経験し、平成初期は甲子園から遠ざかったものの27年のセンバツには8強入と、現在も躍進を続けている。
そんなチームを指揮するのは、栗林俊輔監督である。
栗林監督は就任当時から、「選手たちを大切にすること」と、「守備力」を重視している。
高校野球の主役は選手であると考え、常に選手を第一に考えている。
そのために、部員全員と「野球ノート」を交換し選手の心の声を把握している。
ノートの文字や書き方から選手の僅かな不安や焦り、体調の悪さなどを見極め、選手に適切な言葉を掛け、信頼関係を築き、丁寧に指導を行なっている。
また、技術面では「守り」にも重点を置き指導している。
トーナメント方式である高校野球では1回の負けも許されないというシステムを考慮し、負けにくいチームを作るには、守備が良いチームだと判断したからだ。
「選手」と「守備」を大切にすることで、精神的にも技術的にも強いチームができあがるのだろう。