長野県の強豪として、高校野球ファンから親しまれている佐久長聖高校。
平成6年の初出場後、春夏合わせて9度の甲子園出場を誇り、四強進出経験もある。
そんなチームを率いているのは、藤原弘介監督である。
藤原監督は、PL学園の監督として、平成18年のセンバツ大会で四強進出した経験もある。
藤原監督の野球は、固定概念やセロリーに縛られず、考えることを追求する。
試合では、1球ごとに場面が変わり、その度にあらゆることを考えなければならない。
自分の動作や、相手チームがみせる僅かな隙、バッテリーであれば、配球の組み立て方など、考えなければならないことは無数に存在する。
それらに対応するためにも、日々の練習から、様々な視点で観察し、考察する癖を選手たちに教えている。
考える力を身につけたことで、試合でも選手たちは、データや評判に焦らされることなく、自分たちの野球ができる。
場面に応じて考えることを習慣としていることで、大舞台の土壇場や何気ないプレーにも冷静な判断をし勝利に近づけるのだろう。