東の横綱と言われている帝京筆頭に、関東一高など甲子園の常連校、上位進出校など強豪多数の東東京。
そんな東東京で上位進出を続け、甲子園でも実績を残し、全国から注目を浴びているのが、二松学舎大付属である。
昭和57年のセンバツ準優勝後はやや甲子園から遠ざかっていたものの、近年は東東京大会連覇するなど再び力をつけている。
そんなチームを作り上げているのが、市原勝人監督である。
二松学舎大付では、土曜日の授業もあり、他校と比べれば練習量は少ない。
そんな環境ではあるが、市原監督は敢えて、特別なメニューを取り入れたり、変わった練習は行はない。
数ばかりをこなして粗さを出すのではなく、質の高い普通のメニューを取り入れている。
そして、勝敗を左右する小さなミスを減らすことや、一球を大切にするための丁寧なプレーを意識させることを、重点的に指導している。
また、選手達自身が考えることで、学び覚えることも多いという理由から、投手の調整などは選手に任せている。
また、優勝候補や強豪を目指すのではなく、「勝てるチーム」になることを忘れず、チーム作りを行ない、初の全国制覇を目指している。