「やっていることが正しくても結果がともなわなければ自信は生まれません」/秀岳館 鍛治舍巧監督

2016年のセンバツ大会から3季連続で甲子園4強進出し、全国にその名を馳せた熊本県の秀岳館高校。

2001年の選手権、03年のセンバツ大会で甲子園経験後は、県や地区大会で上位進出を果たすも、あと一歩の壁に阻まれていた。

そんなチームの復活を託されたのが、県岐阜商のエースで四番として甲子園出場、社会人野球や少年野球での指導、25年以上高校野球の解説など、幅広い経験や実績を持つ鍛治舎巧監督であった。

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「人間が本物にならなければ、野球も本物にならない」/ 仙台育英 竹田利秋監督

東北地方の高校野球の歴史を作ってきた、宮城県の東北高校仙台育英高校。

その両校で27年間監督として、チームを甲子園へと春夏合わせて27度導き、多くのプロ野球選手を育て上げ、30の勝ち星を記録したのが、東北を代表する名将、竹田利秋監督である。

竹田監督は、1968年に東北高校の監督に就任すると、17年間で春夏合わせて17度甲子園へチームを導き、85年に仙台育英に移ると、89年の夏の甲子園では準優勝を果たすなど、多くの記録を残している。

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「工夫より『何をするか』を大事にしています」/ 彦根東 村中隆之監督

1950年のセンバツ大会に初出場を果たし、以降、約60年間甲子園から遠ざかるものの、近年再び力をつけている、滋賀県の彦根東高校。

09年のセンバツに21世紀枠として、58年ぶりのの出場を果たすと、13年には初の選手権出場を果たし、17年の夏には甲子園初勝利を挙げた。

チームを指揮しているのは、滋賀県内の高校での監督や部長の経験を持ち、彦根東では06年からはコーチとしてチームを支え、11年に監督に就任した村中隆之監督である。

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「地道に自分でやっていく気持ちの強い人間が最後に勝つ」/ 福井工大福井 大須賀康浩監督

昭和1976年のセンバツ大会で、初出場ながら8強まで勝ち進み、以降10回を超える甲子園出場を誇る、福井工大福井

そんなチームを2001年から継承し、春夏合わせて7度、甲子園に導いたのが、北陸の名将、大須賀康浩監督である。

2018年夏に監督を勇退し、その後は総監督として、技術の指導だけでなく、スカウトや指導者の育成なども行っている。

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「努力を『勝つ』ということで結び付けてあげたい」/ 松山商業 重澤和史監督

1902年の創部後、甲子園で春夏合わせて6度の全国制覇と、80を超える勝ち星を挙げるなど、高校野球界をけん引してきた名門、松山商業高校。

甲子園の歴史上初の決勝戦引き分け再試合を制して優勝した69年の夏の甲子園や、「奇跡のバックホーム」で全国制覇を手繰り寄せた96年夏の甲子園などを筆頭に、夏の甲子園で圧倒的な強さを残していることから、「夏将軍」と称されている。

そんな名門を2009年から率いているのは、川之江高校の監督として夏の甲子園4強へと導いた実績を持つ重澤和史監督である。

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「人の痛みが分かる人間になりなさい」/ 明石商業 狭間善徳監督

夏の県予選は2010年以降ベスト8以上という驚異的な記録を筆頭に、近年県内では抜群の安定感を残している明石商業高校。

地区大会でも、上位進出の常連でもあり、甲子園初出場となった16年のセンバツでは8強、その後の19年は春夏連続の甲子園4強進出と、優勝候補にも名を連ねている。

そんなチームを指揮するのは、名門、明徳義塾高校の附属中学の軟式野球部を4度の全国制覇へ導いた実績を持つ、狭間善徳監督である。

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「負ける明確な理由がないのだから、あらゆる手を尽くして勝ちを探すのだ」/ 米子東 紙本庸由監督

第1回大会が開催された大正4年から、一度も欠かすことなく夏の甲子園予選会に出場している数少ない「皆勤校」でもある、鳥取県の米子東高校。

昭和35年のセンバツでの準優勝を筆頭に、甲子園でも多くの勝ち星も記録し、春夏合わせて20を超える出場回数は、山陰地方ではトップレベルである。

昭和の30年代や昭和の終わりから平成初期にかけては甲子園常連校として、躍進していたものの近年は、甲子園から遠ざかり、夏は平成20年から6年連続県大会初戦敗退など低迷しつつあった。

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「『これだけやったんだ』という自信を持たせることが大事」/ 札幌大谷 船尾隆広監督

2009年に創部後、道内では上位進出を続け、18年秋の神宮大会全国制覇を成し遂げた、北海道の札幌大谷高校。

19年のセンバツでは、初出場初勝利を挙げるなど、近年の北海道の高校野球を引っ張る存在となっている。

チームを指揮しているのは、函館大有斗高校で1987年夏、88年春に2季連続で甲子園出場した経験を持つ、船尾隆広監督である。

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「苦しさの向こうにしか喜びはない」/ 筑陽学園 江口祐司監督

2003年の夏の甲子園に初出場を果たすと、18年の秋は九州大会を制して、神宮大会4強まで勝ち進むなど全国レベルの実績を残している福岡の強豪、筑陽学園高校。

19年は、センバツで大会で初出場ながら8強に進出すると、夏の福岡大会も制して春夏連続出場を決めるなど、近年力をつけている。

チームを指揮しているのは、92年に西日本短大附属のコーチとして、夏の甲子園優勝へとチームを導いた実績をもつ、江口祐司監督である。

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