九州地区の文武両道の名門、福岡の東筑高校。
1900年創部後、春夏8回の甲子園出場、プロ野球選手を多数輩出するなど、伝統校というイメージだけでなく、強豪校としても知られている。
また、野球の実績だけでなく、国公立大学への進学実績も高く校是通りの文武両道である。
そんなチームを指揮するのは、OBで、甲子園出場経験もある、青野浩彦監督。
青野監督は、限られた時間と環境で甲子園に出場するチームを作り出すために必要な「自主性」をベースとした指導を行う。
部活後に塾に行く選手もいれば、家で勉強する選手もいるチームだが、その隙間時間での自主練や放課後の限られた時間に集中して行う練習では、選手たちでメニューを決め練習を行う。
時間や練習環境で私学に負けるが、文武両道ならではの効率を重視し、量ではなく質を高めているのだ。
また、時間に限りがあることで準備のスピードを上げ、キビキビした動きで練習をするため、生産性があり、成長もはやくなるのだ。
限られた環境や時間に不満を述べるなく、選手自らが工夫し努力することで、「思考力」が身につき、「自信」が持てるようになり、強豪校相手や大舞台でも臆することなくプレーできるのだろう。