特別な力や新たなスキルというものは、できて当たり前と称されるような、基礎や基本がこなせてはじめて、身についたり覚えられるものである。
しかし、基礎や基本というものは、反復練習で習得しなければならないものが多く、できることを何度も繰り返すことに面白さや楽しさはなく、辛いものである。
それでも、当たり前のことを一生懸命こなすし続けることが自信になるとして、妥協なく指導をしているのは、高知商業を指揮する上田修身監督である。
上田監督は、長年甲子園から遠ざかっていたチームの復活を託され監督に就任するも、野球の技術指導ばかりに執着せず、グラウンド外のことにも真剣に取り組むよう伝えている。
そこには、高校野球の3年間という限られた時間で他校と差をつけるには、野球以外のことで成長できるかが限り握るという、自身の経験に基づく持論があるからだ。
そのため、物事の過程を重視し、努力をしたことで得られない達成感や充実感が何よりもの自信になるとして、しんどいことや面倒なことであっても、最後までやりきるよう促している。
小さなことを疎かにせず、何事においても高い意識を持つ新たな伝統を築き始めた高知商業が、再び甲子園を制する日は近そうだ。
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