2009年のセンバツで長崎の公立高校清峰を指揮して、全国制覇へ導いた吉田洸二監督。
2006年の春にも甲子園で準優勝するなど、無名の公立高校を全国レベルのチームへと育て上げた名将である。
2014年からは、山梨学院の監督に就任し、16年の夏から4年連続で、甲子園へ導いている(2019年現在)。
そんな吉田監督は、全ての土台作りであるトレーニングを重視して指導をしている。
甲子園や地方大会では、日程に上限があることから、雨天中止などが重なれば連戦も避けられない。
そこで必要となるのは、技術の高さやメンタルの強さより体力であると考え、清峰時代から体力重視のトレーニングを軸に選手たちを育てている。
しかし、選手全員にノルマとして同じ練習を課すのではなく、筋力アップや体格の成長など、選手一人一人の長所を伸ばすように、必要なメニューのみを練習するように伝えている。
食トレで体重が増えることによって、スピードが落ちてしまう選手には、増量は求めず長所を生かすトレーニングや練習をさせている。
また、強豪校での指導ではあるが、吉田監督は押さえつけるような鉄拳制裁ではなく、対話重視の引き出す指導を行っている。
選手たちとは相談し合える距離感は常に保ちながら、選手たちを萎縮させることなく、のびのび育てている。
練習や合宿のメニューは決して楽なものはないが、選手のやる気や楽しさを奪わないように工夫を凝らしているのだ。
野球に対する、モチベーションを維持し更に高めていくように監督がサポートすることで、レベルと質の高い練習が行え、身につきやすくなるのだろう。
個々の特徴を最大限に引き出し、チームとして戦う吉田監督の野球が、全国の頂点に立つ日はそう遠くはないだろう。
「「何事も楽しめる生き方の方が大事」/ 山梨学院 吉田洸二監督」への2件のフィードバック