日本球界に名を刻むような名プレーヤーを幾人も輩出している愛知県の名門、愛工大名電。
チームとしても、センバツ大会や神宮大会の優勝を筆頭に、全国で数々の好成績を残している。
そんな愛工大名電を指揮しているのは、チームを40年以上指導者として支え続けている、倉野光生監督である。
倉野監督は、コーチとして指導者生活をスタートさせると、16年後には監督に就任し、愛工大名電で一筋で、いくつもの素晴らしいチームや名プレーヤーを育て続けている。
しかし、倉野監督が指導者をはじめた頃から一貫しているのは、勝つための野球だけを追求しないことである。
愛工大名電は、選手たちの寮が完備されていることに加え、専用グラウンドやトレーニング施設も充実しており、野球に専念できる環境が整っている。
そのため、全国から力のある中学生が、甲子園や日本一の夢を抱き、入学をしてくるが、倉野監督は、高校野球が教育の一環であるため、私生活についても厳しく指導している。
集団行動を通して、仲間の大切さを学ばせることもあれば、日々の厳しい練習で忍耐力を身につけさせるなど、人として成長させている。
選手たちに、野球人の前に一人の人間として接し、教育をしながら野球を伸ばしていく倉野監督に導かれ、愛工大名電はこれからも活躍を続けるだろう。
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