2006年の夏の甲子園で、優勝候補の筆頭として出場し、準々決勝では壮絶な打撃戦を制して4強まで勝ち進んだ智弁和歌山高校。
当時、チームの主将を務めていたのは、俊足好打の1番打者として活躍を見せていた、古宮克人選手である。
古宮選手の代のチームメイトは、超高校級の高打者が揃っていたこともあり、「智弁和歌山史上最強打線」と称されていた。
そんなチームは、2年夏の甲子園で優勝を遂げ、その後公式戦負けなしで「世代最強」と称されていた駒大苫小牧の田中将大選手を攻略することを目標に掲げていた。
田中選手の150キロのストレートと、高速スライダーを攻略するため、マシーンのストレートを160キロ、スライダーは140キロに設定するなどの猛練習を連日続け、本気で日本一を目指していた。
そんな常人離れした練習も、古宮選手たちは1週間ほどで感覚を掴み、春の近畿大会では圧倒的な打力を見せつけ優勝し、最後の夏は、優勝候補として注目されていた。
準々決勝では、最終回に4点差を逆転され、逆に4点差をつけられるなど、苦戦を強いられるも、「打倒田中、打倒駒大苫小牧」の強い想いが、奇跡の大逆転を呼び込んだ。
念願の駒大苫小牧との対戦では、田中選手に敗北を喫し、目標達成はならなかったが、乗り越えたいくつもの試練が、今の古宮選手を支えている。
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