「ガッツポーズしている暇があれば一つ先の塁を狙ったり、相手の隙を突くべきだ」／英明香川智彦監督

春夏いずれの甲子園にも出場経験のあることから、強豪として認識されている、香川県の英明高校。

同好会からスタートし、創部から僅か6年で、甲子園の切符を掴んだことから、その知名度は高い。

そんなチームを指揮していたのは、英明の野球部の土台を作り上げた、香川智彦監督である。

英明高校は、私学であるものの、練習環境が恵まれているわけでもなければ、エリート選手が入学してくることもほとんどない。

しかし、香川監督は、置かれた状況に言い訳や文句を述べることなく、様々な工夫を凝らし、全国へ導いた。

例えば、駐輪場で簡易な打撃練習をすることもあれば、硬球の使えない屋上では、テニスボールを活用したノックをするなど、最善を尽くした。

また、僅かなチャンスをモノにするために、隙を作らないことと、隙をつく習慣を身につけさせていた。

特に、良いプレーが出た際には、その流れを切らないように、ガッツポーズを禁止し、チャンスを拡大できるような行動を求めていた。

その結果、チームは、自力で劣る相手にも動じることなくベストを尽くすことができ、全国レベルにまで成長したのであった。

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