21世紀に入り、甲子園常連校となり2017年の夏の甲子園には県勢の悲願でもある全国制覇を達成した花咲徳栄。
そんなチームを指揮するのは、岩井隆監督である。
監督就任後すぐに甲子園出場を果たすと、以降甲子園常連校として全国の上位へ進出するチームを毎年育て上げている。
岩井監督は、数々の記録を残しているが、日々指導者としても勉強を続けている。
それを象徴するのが、厳しさや辛さにプラスされた花咲徳栄特有の、「ワクワクした環境」である。
優勝したことや勝ち続けることで、周囲からのプレッシャーが増え選手たちが試合で思うように力を発揮できないそんな選手たちの気持ちを考慮し、「ワクワクする要素」を様々な面に取り入れるようにしているのだ。
17年の全国制覇の後は、連覇の夢や新たな記録を残すためにも技術、メンタルの両方の強化が必要とされていた。
そこで、特性の砂場をグランドに作り、しんどい練習である走り込みを楽しませながら取り組ませたり、脳科学の専門家を招いての面白い座学でメンタルの強化を図るなど、工夫を凝らしている。
また、これらのメニューや花咲徳栄の伝統の「地下足袋」を履いての下半身強化のメニューなども、合理的なものであり、決して「根性論」というものでもない。
厳しさの中にも、楽しさ、効率、合理性が含まれていることで、結果が出て、次なる練習へも自ら取り組む好循環が生まれるのだ。
選手たちが飽きのこない様々な練習は新たな刺激となり、花咲徳栄の新しい歴史を作り続けるのだろう。
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