過去の実績が周囲より優れていたり、自身の中で最も輝いているものであれば、誇らしいために口癖にして引きずってしまうことは多い。
しかし、どれだけ素晴らしい結果であっても、過去のことである以上、いつまでもそれを誇りにしていては、現実や未来は変わらなかったり、物事が前に進まないこととなる。
そうした考えから、過去に執着するのではなく、今この瞬間を大切にするように伝えているのは、奈良大付属を指揮している田中一訓監督である。
田中監督は、県内の2強と称される、天理高校と智弁学園に勝つことに力を入れているが、技術面ではなく、私生活や学業などの高校生としての当たり前のことを徹底させている。
そこには、良い人間が揃った良いチームの方が、強いチームより優れているという独自の理論があるとともに、何気ない積み重ねが大一番での自信となるという考えがあるからだ。
また、相手チームや自チーム、個人や仲間など、あらゆるもの過去にとらわれるのではなく、目の前の現実に集中することも伝え、過去を不安材料や過信としないようにさせている。
グラウンド内外のに関係なく、何事に対しても明るい未来に向かって、今を懸命に生きる田中監督と奈良大付属の選手たちから、今後も目が離せない。
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