2019年のセンバツ大会で、チーム最高成績となる、準優勝を成し遂げた千葉県の習志野高校。
当時、チームの主将を務めていたのは、攻守にわたる活躍を見せ、プレーでもチームを引っ張っていた、竹縄俊希選手である。
竹縄選手は、下級生の時代からベンチ入りしていたこともあり、最終学年となった2年秋の新チームでは中心選手としてチームを支える役割を担うこととなった。
しかし、前年のベンチ入りメンバーが3人しかいない状態が、主将の選手への負担を大きくし、チームの状態は中々上がらずにいた。
そんな状態を打破するために、小林監督は竹縄選手を主将に任命し、前主将との「ダブル主将生」をスタートさせていった。
新たな変化が必要と考えた竹縄選手は、部の規則を見直すことを行い、学年ごとに決められていた理不尽な伝統を廃止したり、タメ口を許可するなど、必要ないと感じたルールは全て排除した。
その結果、プレーする際に、後輩が遠慮や萎縮することがなくなり、全員が本来の力を発揮していけるようになっていった。
迎えたセンバツでは、チームの総合力で優勝候補を次々と撃破し、準優勝を成し遂げ、チームの春の歴史を塗り替えたのだった。