春夏合わせて4度の甲子園優勝を成し遂げていることに加え、神宮大会も制した経験もある、香川県の高松商業。
記念すべきセンバツ大会の初代チャンピオンでもあることから、その知名度は高く、名門として認識されている。
そんな高松商業を指揮しているのは、中学野球の指導者として、日本一へ2度導いた実績を持つ、長尾健司監督である。
長尾監督が就任した当時のチームは、甲子園からおおよそ20年遠ざかっており、低迷期の真っ只中であった。
強豪私学と比較すると、練習環境や選手層は恵まれていなかったが、長尾監督は、「自主性」を改革の柱として、指導をスタートさせた。
かつては、指導者の指示待ちであったがために、選手たちだけの判断に委ねられる場面で、ミスが発生し、敗戦につながっていたからである。
失敗した選手を叱ることをやめ、原因を一緒に考えるようにするなど、思考力と自立する精神を育て、自分たちだけで動けるチームを目指した。
また、自らも、チームのためにできることを模索し、良いと思うものは、伝統や常識などの言葉に縛られるず、積極的に取り組むようにした。
このように、お互いが勝つためや、チームのために必要なことを考えて動けるようになったことで、高松商業は、復活を遂げたのであった。
- 「練習は人にやらさられるのではなく、自らやることが大切」/ 春日部共栄 本多利治監督
- 「高校野球は、ない中でどうやるかの野球」/ 如水館 迫田穆成監督
- 「基本はなくても基礎はある」/ 創成館 稙田龍生監督
- 「過去や結果を考える前に、今何ができるかを最優先に考えよう」/ 池田 岡田康志監督
- 「一つのミスがゲームを落とす」/ 九州国際大付 楠城徹監督
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