「練習は量をやりながら質も求めることが大事」/ 帝京 中村晃選手

2007年のセンバツ大会で4強、夏の甲子園では8強に進出した東の横綱、帝京高校。

当時チームの主将を務めていたのは、高校通算60本塁打を記録し、大会屈指のスラッガーとして注目を集めていた、中村晃選手である。

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中村選手は、「プロ野球選手」という夢を叶えるために、レベルの高い野球を経験することを目的に、硬式野球未経験ながら全国トップレベルの選手が揃う帝京へ進学をした。 

入学後はチームメイトのセンスの高さに圧倒されたり、慣れない硬式ボールを使用した練習に苦戦を強いられていた。

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また、食べることが得意ではなかった中村選手にとっては、帝京名物である「三合飯」という食トレにも苦しめられるという、ほろ苦い高校野球のスタートであった。

それでも、チームメイトに追いつくために人一倍努力を重ね、1年夏からベンチ入りを果たすと、秋からは不動の4番として、チームの中心選手として、活躍を見せていった。

2年夏は準々決勝で、最終回に4点差を逆転するもその裏に逆転サヨナラで敗れ、主将として臨んだ翌年センバツは4強で惜敗し、続く夏には再び準々決勝でサヨナラ負けを喫するなど、甲子園は、悔しい思い出でだけが残った。

しかし、最後の夏には4割6分を超える高打率を残し、その後行われたドラフトで指名を受け、「プロ野球選手」の夢を叶えたのであった。

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