2002年の全国制覇以降、明徳義塾が県内、全国の常勝軍団として活躍を続けていた。
そんな、一強に待ったをかけたのが、春夏合わせて、甲子園で60を超える勝ち星を挙げている高知商業高校だ。
100回大会では、前年秋の神宮大会チャンピオンでもあり、9連覇に王手であった宿敵明徳義塾を大差で倒し甲子園出場を決めた。
そんなチームを指揮するのは、OBであり、 甲子園出場経験とセンバツを制した経歴を持つ上田修身監督だ。
長年明徳義塾に負けていた理由を技術や練習量の差ではなく、相手の名前に負けていたという気持ち面を反省し、負の連鎖から脱出した。
選手達が長年負けていることによる自信を失っていることに気づき、伝統のユニフォームのプライドを何度も伝え、苦手意識克服のイメージトレーニングをすることによる自信をつけることも「洗脳」のように行った。
ベースボールコンサルタントや、若い指導者の意見なども取り入れながら、伝統だけに縛られずに、新しい取り組みを次々行ったことで名門の復活を果たすこちができたのだろう。