高校野球の聖地甲子園があり、 参加チーム数が150を超える兵庫県。
全国有数の激戦区として、例年代表校争いが熾烈であり、連覇が難しい地区とされている。
そんな兵庫で近年安定した強さを誇るのが明石商業である。
夏の地方予選は前人未到の2010年以降ベスト8以上という驚異的な記録を残している。(2019年現在)
そして、初出場で挑んだセンバツでも8強まで勝ち進むと、2度目の出場では4強進出と、着実に力をつけている。
そんなチームを指揮するのが狭間善徳監督である。
100人を超える部員を効率良く練習やトレーニングをさせるだけでなく、私生活の面も厳しく指導をしている。
試合での采配は「確率論」が基準である。
そのため、練習では様々な場面を想定し、時には裏をかく練習までも行う。
また、選手たちにはプレーの確率を高めさせるために、反復練習はもちろん、細かい動きまで拘り指導する。
そして、大舞台でもいつも通りに確率論を軸に試合を優位に運ぶ。
相手の考えや隙、自チームの調子などあらゆるものを考慮し、成功の確率が最も高い作戦を繰り出すため、安定した成績を残せるのだろう。