「監督として一番いけないのは、変な先入観を持つことなんです」/ 箕島 尾藤公監督

70年代に黄金時代を築いた、和歌山県の伝統校、箕島高校。

公立高校で唯一の、春夏連覇を成し遂げた実績を残している名門である。 

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甲子園では、センバツで三度、夏の選手権は一度の計四度の全国制覇の経験があり、全国的な知名度を誇っている。

そんな箕島を全国レベルのチームへと作り上げたのが尾藤公監督である。

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ファンからは、「尾藤スマイル」として親しまれていただけでなく、高校野球界を代表する名将としても語り継がれている。

尾藤監督は、選手達の性格を把握しアメとムチを使い分けていた。

怒られ事で力を出す選手には、反発させるようあえて怒り、怒られると力を出せない選手には、優しさをもって接した。

選手の可能性はもちろんどんな試合展開であっても、諦めや決めつけをせず、先入観を捨てて指導と采配をしていた。

1979年の星稜高校との一戦では、絶体絶命の場面で2度の起死回生同点本塁打で試合を振り出しに戻し、最後はサヨナラで試合を制した。

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まさに、「先入観」にとらわれない、尾藤野球を象徴するものであった。

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