一発勝負の夏の県大会において、圧倒的な強さを誇る福島県の聖光学院を支えているのは、技術ではなく、高校生離れたした強靭な「精神力」だろう。
チームを指揮する斎藤智也監督の掲げる「不動心」をモットーに選手たちは僅か2年半という限られた時間で、何事にも動じない「強い心」を作り上げていく。
もちろん、技術や身体を全く強化しない訳ではなく、全国レベルの強豪校さながらの、苦しい練習や辛いトレーニングを毎日こなしている。
また、24時間睡眠をとらずにぶっ通しで練習や試合を行う、「不眠合宿」と称される過酷なメニューもスキルアップに欠かせないとして、毎年行っている。
しかし、斎藤監督は、技を磨くことやスケールアップ以上に、何事にも動じない心(不動心)を身につけさせることを目的とし、練習はあくまでそれらの手段であるとしている。
そこには、3年の夏までに、技と身体を成長させるのには限度があるが、心の部分は追求すればするほど成長するという持論があり、それを基に、グラウンド外の部分でもルールを設け、成長させられる部分は全て伸ばしている。
不安や焦り、プレッシャーといったものを取り除くのではなく、意識しない心を作り上げる聖光学院の「不動心」が崩れる日、それは甲子園優勝で涙を流す日なのだろう。
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「「不安や焦りはゼロにはならないが、限りなくゼロに近づけることはできる」/ 聖光学院 斎藤智也監督」への1件のフィードバック