「マウンドにあがった人が、エースだと思う」/ 筑陽学園 西舘昂汰選手

2018年の秋の九州大会を制し臨んだ、神宮大会では4強に進出すると、翌年の甲子園に春夏連続で出場を果たした、福岡県の筑陽学園高校。

当時、チームの主力投手として活躍していたのは、最速144キロのストレートと粘り強い投球が持ち味であった、西舘昴汰選手である。

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西舘選手は、小学生時代、ラグビーやソフトボールなどを経験しおり、本格的に野球を始めたのは、中学のボーイズチームに所属してからであった。

そんな中、強豪、筑陽学園へ進学すると入部当初は、厳しい上下関係や部のルールに苦戦したことに加え、技術力の高い先輩に着いていくのが精一杯の状態であった。

それでも、優しい上級生にアドバイスを貰ったり、課題であった体を大きくすることに懸命に取り組むと、2年夏にベンチ入りを逃した悔しさも糧に、厳しいノルマを自身に課し鍛えていった。

その結果、2年の夏の新チームへの移行期間に一気に成長を遂げ、秋には念願のベンチ入りを果たすと、背番号10ながら九州大会で4勝を挙げるまでになった。

また、チーム内の投手陣にライバルが複数いたことで、「負けたくない」という新たなモチベーションが生まれ、更なる 成長を支えていた。

迎えたセンバツでは、好投でチームを8強に導くと、夏には県大会で優勝の立役者となったことが評価され、甲子園では背番号1をつけ、強豪相手に延長戦にもつれ込む熱投を見せたのであった。

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