高校野球では野球の技術はもちろん、挨拶や言葉遣いといった礼儀に加え、周囲の人々が支えてくれていることに対して感謝の気持ちを持つことなど、様々なことが学べる。
中でも、チームプレーやカバーリングを通しと学ぶ人との繋がりや協力することの大切さというものは、社会に出てからも役立ったり生かせるものである。
つまり、高校野球には人生の基礎となるあらゆる要素があり、それらを身につけていくことで、社会でも野球でも結果を残せるのだ。
そうした高校野球の良さを伝えるために、過去の実績に関係なく、人を育てることに力を入れ指導を続けていたのは、日大三高や拓大紅陵を指揮していた小枝守監督である。
小枝監督は、自身が野球を通して人間的に成長したことや多くの人々に出逢えたことから、野球をスポーツの一種ではなく、人間形成の場としていた。
そのため、甲子園や勝利という目標以上に、社会のレギュラーになれるよう、目配りや気配りの必要性、心が人生を左右することなどを伝えていた。
指導者として人を育てながら、時に選手たちに育てられながら人としての役割を全うした小枝監督の言葉は、教え子たちだけでなくファンたちにもなにか大切なものを教えてくれた。
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「「人に生まれ人と生き、人に生かされ人を生かす」/ 拓大紅陵 小枝守監督」への1件のフィードバック