「どれだけ自分らを下に置いて、チャレンジャー精神でやれるかが大事」/ 駒大苫小牧 香田誉士史監督

僅か3年の間に、北海道勢甲子園初優勝、57年ぶりの夏連覇、決勝戦の再試合を繰り広げた駒大苫小牧

そんな数々の記録を球史に刻んだ当時のチームを指揮していたのは、香田誉士史監督である。

香田監督は、甲子園初優勝時に「雪はハンデ」という固定概念を覆す、雪上練習が話題を集めたが、最もこだわっていたのは徹底する姿勢であった。

実際、技術の高さや学年に関係なく、部のルールが守れていなければ試合には出さないというスタイルを確立していた。

中でも、原点である泥臭くがむしゃらに努力に励むことは、チーム全員に徹底させていた。

そのため、甲子園を制して以降も、気の緩みや浮ついた雰囲気が少しでもあれば、容赦なく叱責していた。

もちろん、選手たちも自身の技術や能力を過信することはなかったが、僅かな驕りも弱点になるとして、目の前の選手だけでなく、引退した部員たちにまで細かく目配りをしていた。

どれだけ結果を残しても、受けて立つのではなくチャレンジャー精神で戦い続けた香田監督率いる駒大苫小牧は、次々と偉業を達成したのであった。

香田監督の教えは、駒大苫小牧の伝統としてこれからも受け継がれていく。

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