通信制の高校として、史上初の夏の甲子園出場を果たしたことから、大きな話題を呼んだ、北海道のクラーク記念国際。
そんなチームを指揮しているのは、かつて駒大岩見沢を全国レベルの強豪に育て上げた実績を持つ、佐々木啓司監督である。
佐々木監督は、前任の駒大岩見沢を率いて、春夏合わせて12度も甲子園へ導いていたことから、就任時の期待は大きかった。
また、道外出身の選手も多かったことから、野球のエリートと名指導者を揃えたチームという、憶測も広がっていた。
しかし、実際には設備や周囲からの支援においては恵まれていたものの、スター選手は不在で学業との両立を優先する学校の方針があるなど、決して野球に専念できる環境は整っていない。
そのため、佐々木監督がこれまで培ってきた野球を披露したり、伝えることができず敗れることもしばしばあった。
それでも、日々の限られた時間での練習をを大切にし、横着することなくステップアップを目指した。
その結果、僅か3年で甲子園出場を果たすと、以降も道内屈指の強豪としてのポジションを確立したのであった。
練習を大切にするという初心を忘れず、クラーク記念国際の歴史を作る佐々木監督から、今後も目が離せない。
↓佐々木啓司監督の記事はこちら↓
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- 「高校野球は、ない中でどうやるかの野球」/ 如水館 迫田穆成監督
- 「基本はなくても基礎はある」/ 創成館 稙田龍生監督
- 「過去や結果を考える前に、今何ができるかを最優先に考えよう」/ 池田 岡田康志監督
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