春夏合わせて5回の甲子園優勝に、プロ野球界を代表するような選手を次々に輩出し続けている、神奈川県の名門、横浜高校。
100回に1回起きるか起きないかのプレーまでも、日々の練習するチームの方針は、野球界からリスペクトされている。
そんなチームの土台を作りあげ、数々の実績を残してきたのは、名将、渡辺元智監督である。
渡辺監督は、就任当初から熱血指導で選手たちを鍛え上げ、甲子園常連校としてのポジションを確立した。
その後も、名参謀、小倉清一郎氏と共に高度な野球を指導し、甲子園でも毎度、優勝候補に挙げられるまでにチームレベルを高めた。
同時に、人間教育にも力入れ、勝つための野球だけを求めるのではなく、勝つことを目指す野球から何を学ぶかを重視するようにした。
教育者である以上、甲子園や全国制覇といった結果だけを残すのではなく、プロセスの大切さや努力の素晴らしさも学ばせる必要があると考えたからだ。
その想いは、指導者生活の第一線を引退してからも持ち続け、母校だけでなく全国の球児たちに伝え続けている。
選手たちの大好きな野球を通じて、一生懸命頑張るという人生の武器となるスキルを与える渡辺監督のモットーは、高校野球の指導者の道標ともなっている。
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