「甲子園って怖いところで、普段出ないプレーが出る」/ 明石商業 重宮涼選手

2019年の夏の甲子園で、いくつもの接戦を制して、4強入りを果たした、兵庫県の明石商業高校。

そんなチームの主将を務めていたのが、監督や周囲から絶大な信頼と評価を得ていた、重宮涼選手である。

明石商業の記事はこちら。

センバツ終了後、チームは学校の歴史を塗り替える初の4強進出を果たしたことで、実力に過信した状態が続いていた。

やがて、チームはバラバラになり、練習に対しての意識やモチベーションも低い状態が続き、春の県大会では、3回戦で敗れてしまった。

それでも、部員111人は重宮選手の忠告に耳を傾けることもなく、まとまらない状態は続き、ついには、部長から主将のクビを宣告されてしまった。

悩みや葛藤を抱えながらも、深刻なチームの危機を解決するのは自分しかいないと、自らを鼓舞し、「嫌われ役」に徹して、チームメイトに注意や指摘を続けていった。

選手全員の前でのミーティングを行った際には、本音と最後の夏への想いを伝え、疎かになりつつあった「基礎基本の徹底」を全員で誓い、夏に向かってチームは一つになっていった。

迎えた最後の夏は、県大会から苦しい試合を勝ち抜き、勝負所では重宮選手が活躍し、春夏連続の4強進出へと導いたのであった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です