全国トップの春夏合わせて、130を超える勝ち星を挙げ、11度の全国制覇を甲子園で記録している、愛知の名門、中京大中京。
そんなチームを1990年夏から2010年夏まで指揮し、09年には全国制覇へ導いた実績を残しているのが、OBの大藤敏行監督である。
大藤監督は、野球を通して、様々なことを学ばせながら、野球の成長と共に、「社会に出てから役立つ選手」を育てている。
野球の技術が成長する上では、指導者からの指示やアドバイスだけに頼らず、自らが考えることや研究することが必要となると伝え、学校の勉強からも、学ぶ姿勢や考える習慣をつけるように指導している。
基礎基本は伝えながらも、個人の長所や特性を活かすために、最低限以上の指導やアドバイスをせず、選手の考えを優先するのが大藤監督のスタイルである。
また、他者と比較するのではなく、自らと向き合い課題や長所を把握した上で、練習に取り組むようにもさせている。
そして、人間的な成長にかかせない、全力疾走や掃除、挨拶や返事といった誰にでもできることの徹底と、親や仲間、相手チームへの感謝や配慮の必要性も伝えている。
2018年から、県内のライバル享栄高校の監督に就任した、大藤監督の指導にも注目だ。
「「強者というものは優しさがないとダメ」/ 中京大中京 大藤敏行監督」への1件のフィードバック