全国最多となる7度の夏の甲子園優勝を記録している愛知県の中京大中京。
そんな名門のエースとして、2015年の夏の甲子園で16強へとチームを導き、その後開催された、U18では最優秀防御率のタイトルも獲得し、日本の準優勝へと大きく貢献したのが、上野翔太郎選手である。
上野選手は記録だけでなく、中学時代バッテリーを組んでいた、関東一高の鈴木選手との甲子園での「親友対決」などもメディアにとりあげられ、大きな注目を浴びていた。
全国を代表する強豪のため、周囲からの期待やプレッシャーは大きく、地方大会で何度も涙をのみ、甲子園を経験できずにいた。
そこで、上野選手の武器でもあるコントロールに更なる磨きをかけ、球速と共に成長を目指していった。
周囲から「針の穴を通す」とまで評価されるまでに成長したコントロールを身につけたことで、試合では「自信」に変え、激戦の愛知でも堂々とした投球で、強豪を倒していった。
そして、最後の夏に、自身にとって初の甲子園を決め、親友と「甲子園での再会」を果たしたのであった。
高い技術を身につけただけでなく、メンタル面にも「自信」という武器が持てたことで、最高のパフォーマンスを発揮できたのだろう。