「野球がうまい選手でも人間力がなければ活躍できない」/ 早鞆 大越基監督

1960年代の夏の甲子園に3度出場し、64年の初出場時には準優勝を成し遂げた実績を残している、山口県の早鞆高校。

2009年よりチームを指揮しているのは、選手時代に仙台育英のエースとして、夏の甲子園準優勝へとチームを導き、プロ野球のダイエーホークスでも活躍した経験も持つ、大越基監督である。

大越監督は、技術面の指導を一切することなく、「人間力」を育てることに力を入れ、日々選手たちを育てている。

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監督就任当初は、自身の野球キャリアから学んだ「技術」ばかりを伝えていたが、人間的な土台が出来上がっていない選手たちには伝わらなかったため、指導方法を見直したのであった。

技術的な失敗に対しては叱らないものの、モノを大切にしていなかったり、チームの約束事を守れない場合には容赦なく選手たちを叱咤する。

その際にも、「人間力」や「精神面」を成長させるため、答えや結論を教えず、選手たちに考えさせている。

これらの指導には「正解」がないため、選手たちが考えて出した結論や選んだ行動には否定をせず、見守りながら、「考えたこと」や「行動したこと」を評価している。

この「教えない教え」が選手たちの技術の成長を手助けし、大越監督は就任から3年でセンバツ大会への出場を決めたのであった。

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また、選手たちの個々の成長だけでなく、チームとしての成長や団結を目指し、携帯電話の所持や恋愛禁止チームのルールに加え、選手間でコミュニケーションを取る時間を増やすなどの工夫も行なっている。

夏の選手権で準優勝の経験を持つ大越監督早鞆高校は、かつて果たせなかった「全国制覇」の夢を目指し、日々成長を続けている。

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