徳島の池田高校を指揮して、春夏合わせて3度の全国制覇へ導いた名将、蔦文也監督。
「やまびこ打線」と呼ばれる優れた攻撃力を武器に、打力で圧倒することから、「攻めダルマ」と称されていた。
そんな蔦監督だが、栄光への道のりは険しく、指導者生活の中盤まで困難の連続であった。
事実、就任当初は道具や部員が揃っていないなど、野球以前のことからのスタートであった。
また、厳しい練習を乗り越え、時間をかけて野球を研究しも、甲子園すらたどり着けない時間が20年以上も続いていた。
それでも、指導者を志した日の気持ちや、大好きな野球に関われていることへの感謝を思い出し、目の前の課題解決に懸命に取り組んだ。
その結果、初の甲子園出場で準優勝を果たすと、以後は夏春連覇を達成するなど、池田高校の黄金期を築き上げた。
しかし、蔦監督は甲子園どどれだけの成果を残しても、栄光に驕ることなく、苦労した時代の気持ちや初心の姿勢を持ち続け指導を行った。
勝敗に一喜一憂せず、原点を重視した指導を続けたからこそ、蔦監督は数々の結果を残せたのだろう。
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