人生では普通に生活していても、涙を流したくなる困難や過酷な試練に度々出会うなど、思い通りにいかないことや、頑張っていても報われないことが多い。
しかし、諦めず前に進み乗り越えた先には、必ず笑顔で溢れるような素敵な出来事に出会えたり、自分が目指していた目標にたどり着けるものである。
もっとも、栄光への道のりは遠く険しく、決して簡単なものではないが、常に全力を尽くし必死に挑み続ければ、叶わない夢や届かない場所などはない。
そんな考えから鹿児島実業を指揮していた久保克之監督は、どんな状況でも甲子園を目標にして、練習に励むよう促し、鹿児島の高校野球の歴史を大きく変えた。
久保監督の就任当初の鹿児島実業は、歴史と伝統は蓄積されていたものの、甲子園では苦戦を強いられ、全国制覇は夢のまた夢として口にする者はいなかった。
だが、久保監督は、努力をした先には必ず成長や成果があると信じ、練習の量を増やしたり質を追求して、着実に強いチームへと育て上げていった。
もちろん、厳しいだけの指導では選手が萎縮するとして、試合時には笑顔で背中を押すことも行ったが、練習では僅かな妥協も許さず、徹底して鍛え上げていった。
努力が裏切らないことや、最後までやり抜くことの大切さなど、久保監督がチームに残した財産と意志を受け継ぎ、鹿児島実業はこれからも躍進を続ける。
↓久保克之監督の記事はこちら↓
- 「練習は人にやらさられるのではなく、自らやることが大切」/ 春日部共栄 本多利治監督
- 「高校野球は、ない中でどうやるかの野球」/ 如水館 迫田穆成監督
- 「基本はなくても基礎はある」/ 創成館 稙田龍生監督
- 「過去や結果を考える前に、今何ができるかを最優先に考えよう」/ 池田 岡田康志監督
- 「一つのミスがゲームを落とす」/ 九州国際大付 楠城徹監督
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