近年の高校野球では、学校をあげて野球部を強化するケースも多く、専用グラウンドや充実したトレーニング施設を整備し、全国からレベルの高い選手を集める高校も存在する。
しかし、優れた環境にドラフトで上位指名されたり、中学時代から名を馳せているような、超一流選手ばかりを集めたチームが勝つとは限らない。
個々の技術や能力が低くとも、互いの弱点を助け合ったり、足りない部分を補い合うことができれば、相手がどれだけ強い個の集団でも倒すことができる。
そんな考えから、関西学院を指揮している広岡正信監督は、全員野球で勝利することをスローガンに掲げ、組織力を武器としたチーム作りを行っている。
関西学院は、伝統と実績を兼ね備えた名門校であるが故に、毎年多くの新入生が入部を希望し、多い時には3学年を合わせて150人を超えることもある大人数のチームである。
そのため、3年間で一度もベンチ入りを果たせない選手も存在するが、広岡監督は、全国トップクラスの数の練習試合を組み、公式戦以外は全員が平等に試合に出場する機会を与えている。
また、練習試合は毎回メンバーを組みかえているため、学年に関係なく自然と交流ができ、公式戦に必要なチームワークや団結力が身につくようにもなっている。
レギュラーや補欠に関係なく、全員がプレーで活躍し、全員がサポートで貢献する、強い組織力野球で戦う、関西学院から今後も目が離せない。
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「「うまい選手なんていないチームが勝つためのキーワードは全員野球です」／ 関西学院 広岡正信監督」への1件のフィードバック