「漠然と練習に取り組むことほど、無駄なことはない」/ 慶應義塾 森林貴彦監督

スポーツでは、練習や努力をする上で、苦しんだり辛さを経験することが多いが、本来は楽しむことが、成長を後押しし、結果にも繋がるのだろう。

そんな、スポーツの本質を意識し、「エンジョイベースボール」という目標に掲げる慶應義塾の伝統を継承し、更なる楽しむ野球を追い求めるのは、森林貴彦監督である。

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森林監督は、創部130年を超える歴史を持つ、名門の指導者として、学校の「全社会の先導者になる」という目的も念頭に、チーム内だけでなく、野球界に良い影響を与えることも目指している。

昨今、スポーツ界では、スパルタ指導の廃止や自主性の尊重などが、主流となりつつあるが、慶應義塾では、一昔前から、これらの取り組みが行われていた。

まさに、「先導者」としての役割を果たしていたのだが、森林監督は、本質的な部分は、まだまだ全体には普及できていないとして、「エンジョイベースボール」を追求している。

特に力を入れているのは、選手たちが練習や努力といった苦手とすることに、自発的に取り組みたくなるような環境を作ることである。

試合での勝利を目指す以上、楽をしていては、勝てないが、苦しい練習メニューを笑顔で行うことや、辛い時に冗談を言い合うことなどは、決して成長の妨げにはならないとし、楽しい練習環境を提供している。

更に、練習では、個人個人に課題克服のテーマを設定させるも、練習メニューを考えさせたり、取り組み方に制限を設けないなど、アプローチを自由にさせ、やる気を失わせないようにもしている。

このようなスタイルを確立することで、自分の問題を自分なりに楽し見ながら答えを出すことで、解決した喜びや快感を覚え、次なる課題に自然と取り組めるようになるのだ。

伝統のバトンを引き継ぐだけでなく、世の中や教え子たちに還元しながら、指導を続ける森林監督慶應義塾の野球から、今後も目が離せない。

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