意見や考え方が気に入られなかったり、聞き入れてもらえない場合のほとんどは、それらに問題があるのではなく、伝え方に問題があるケースである。
上から目線のアドバイスや、見下したような言い方であれば、どれだけ良い意見や優れた考え方であっても、相手は聞く耳を持ってくれないだろう。
そうした指導の難しさを理解し、指示だけで選手たちを動かくすのではなく、正しく動けるように、動きやすい環境作りに力を入れているのは、桐生第一を指揮する、今泉壮介監督である。
今泉監督は就任当初、選手たちが指示待ちになっていることから、自分たちで動けるようにと、自主性を取り入れ、一球や一つのプレーについて常に考えさせる癖をつけさせていった。
また、選手たちの考えを把握するために、携帯電話でもコミュニケーションを交わしたり、紅白戦でサインを出させるなど、グラウンド内外に関係なく、様々な取り組みを行っている。
そして、そうした活動で知ることができた、チームのスタイルや個々の意見を極力尊重し、それらを達成するためや上手く生かすための環境作りに力を入れ、まとめあげる仕事に専念している。
主役の選手たちの良さを引き出しながら、長所を潰さないような環境を作り続ける今泉監督の桐生第一は、2度目の全国制覇に向かって、今日も汗を流している。
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