指導者という立場の人は、やる気が引き出すために、結果はどうあれ少しの成長や努力であっても、きちんと評価し褒めることが求められる。
しかし、褒めることだけをしていては、間違ったまま覚えたり、失敗から何も学べなかったりと、ある程度のレベルで、成長は止まってしまうことになる。
そうした考えから、足りない部分を気づかせるために敢えて、嫌われることを覚悟し、叱ることにも躊躇わず指導をするのは、広陵高校を指揮する中井哲之監督である。
中井監督は、生活態度や道具を大切にすること、人への感謝の気持ちを持つことなど、技術面以外のことは、意識一つで誰でもできるとして、厳しく指導している。
もちろん、頭ごなしに否定をしたり怒鳴ることはせず、対話をして失敗やできなかった理由を聞いた上で、原因について叱り、次へと繋がるように言葉で後押しもする。
また、人間性や個性の部分は、周囲に迷惑がかかったり、欠点にならない限りは、性格として認め、良い方向に影響するようにサポートしている。
褒めたり認めるだけでなく、時に叱ることも行うなど愛情の形は時と場所により異なるが、自らのエゴではなく、常に選手たちを想っている中井監督の信念には、一切のブレがないのであった。
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