2013年のセンバツに、四国王者として出場し4強進出を果たした、高知高校。
当時チームの投打の柱として活躍していたのは、高校通算55本塁打を記録していた和田恋選手である。
和田選手は高知高校で甲子園に出場していた兄に憧れ、付属の高知中から進学し高知高校入学に向けて練習を重ねていった。
恵まれた体格と練習量で中学時代から柵越えを連発していたこともあり、高知高校進学後は、1年夏からレギュラーとして出場していた。
年末に行われる高知高校名物の朝5時から食事を挟みながら夜11時まで続く、ハードな合宿も乗り越え、力を更につけた和田選手は、2年時秋には主将で4番を務めチームを四国大会を制する立役者となった。
試合によっては投手として出場することもある中で、持ち前の打撃センスを発揮し、秋の公式戦は6割を超える打率を残し、センバツ出場を引き寄せた。
センバツ出場を確実にさせた冬にも、1週間に1万スイングの練習量で進化を続けた和田選手は、全国から注目を集める存在となっていった。
迎えたセンバツでは、前評判通りの豪快な打撃を見せ、敗れた準決勝でも本塁打を放つ活躍でチームの4強進出に大きく貢献した。