「本気で取り組めない選手は技術向上や弱点の克服をすることはできない」/ 成田 尾島治信監督

野球は団体競技のスポーツであることから、チーム作りを行う上際には、個人の弱点を克服させることより、長所を伸ばして、仲間の弱点を補うようにさせるケースが一般的である。

しかし、成田高校を率いる尾島治信監督は、長所の育成より、弱点の克服を重視し、個々の能力の底上げを目指した指導を行っている。

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一見、高校野球では、2年半という限られた時間しかないため、長時間を要する弱点の克服より、成長の速度が速い、長所や特性を伸ばす方が、効率が良いように思える。

だが、尾島監督は、技術的にも体力的にも発展途上で、トップレベルの能力を持っていない選手たちに、長所の育成行っても、短所から生まれ隙によって負けてしまう可能性の方が高いと考え、弱点の克服に着目しているのだ。

もちろん、他校と比べて、練習時間が豊富な訳でもないため、弱点の克服を行う際には、効率と質の高い練習メニューを取り入れて行っている。

特に、筋力トレーニングには力を入れており、専用の器具を活用させたり、専門家を招いての直接指導などは積極的に行っている。

また、学年ごとの特色に合わせたり、個人の能力によって、トレーニングメニューを変えたり、量や時間を調整するなどして、無駄を省くことも意識している。

そして、あらゆるメニューに基準や目標を作り、選手たちには小さな成功体験をさせたり、何が足りていないかを考えさせることもある。

漠然と与えられたメニューをこなしているだけでは、成長は止まってしまうが、モチベーションとなる数字を持たせ、ゴールへのプロセスを考える難しさや楽しさを経験することで、短い期間でも弱点を克服できるのだろう。

練習内容だけでなく、取り組み方にもこだわりを持ち、一つずつ丁寧に課題をこなしていく習慣を練習から身につけていることが、成田高校の強さの秘訣なのだろう。

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