辛さや苦しさを伴うような、人一倍の努力や鍛錬を重ねることは、結果が出るよりも立派なことであり、その過程は必ず何かの役には立つ。
しかし、どれだけ一生懸命に取り組んでいても、全く結果が出ないような間違った努力を続けることは、無駄ではないものの正しいとはいえない。
そうした考えから、一生懸命取り組めてなおかつ、結果に結びつけるような努力を求めているのは、千葉県の成田高校を指揮する、尾島治信監督である。
尾島監督は、厳しい練習メニューやトレーニングなどを取り入れて指導を行っているが、たとえ手を抜いたり誤魔化している選手がいても注意するようなことはしない。
もちろん、放任しているわけではないが、努力を強制したりノルマを与えているだけでは、サボることを考えたりしてしまい、本物の成長が得られないとして、見守っているのだ。
だが、ただ見守るだけではなく、選手同士で支え合ったり、課題を明確にして取り組まなければならない雰囲気を作るなど、自然な形で練習や努力に汗を流せるような環境を維持することには力を入れている。
一生懸命を当たり前として、厳しい練習や過酷な努力を続ける成田高校の選手たちを、あらゆる形でサポートする尾島監督の指導から、今後も目が離せない。
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