公立高校ながら、春夏合わせて20回を超える、甲子園出場を記録している、徳島県の鳴門高校。
1950年代に黄金期を築いて以降、半世紀近く低迷期が続くも、2010年代に入り、復活を遂げている。
そんな鳴門高校を指揮しているのは、選手たちの嫌われ役に徹している、森脇稔監督である。
森脇監督は、若くして、低迷しつつあった母校である鳴門高校の再建を託されるも、甲子園の切符を掴めずに、転勤となった。
当時は、指導者の数に対して部員数が多く、選手たち一人ひとりに目を配れていなかったことで、それぞれの良さを引き出せていなかったことで、思うような結果が残せていなかったのだ。
その反省を踏まえ、2度目の就任時以降は、複数の指導者を迎え入れ、分業制でチームのマネジメントを行った。
その一方で、最初に指導者を務めた際から続けている、細部に拘る姿勢や、地道な努力を継続するこなどは、選手たちが嫌がるほど、何度も伝えるなど、かつての方式を継承している。
もちろん、今どき世代の選手たちに合わせ、褒めることも行っているが、基本的には厳しく接し、油断や隙が生まれないようにしている。
勝利や成長のために、嫌われることも恐れず指導を続ける森脇監督に導かれ、鳴門は更なる進化を目指す。
- 「練習は人にやらさられるのではなく、自らやることが大切」/ 春日部共栄 本多利治監督
- 「高校野球は、ない中でどうやるかの野球」/ 如水館 迫田穆成監督
- 「基本はなくても基礎はある」/ 創成館 稙田龍生監督
- 「過去や結果を考える前に、今何ができるかを最優先に考えよう」/ 池田 岡田康志監督
- 「一つのミスがゲームを落とす」/ 九州国際大付 楠城徹監督
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