高校野球史に残る9回2死からの猛追で、新潟県勢初の甲子園準優勝を成し遂げた日本文理。
かつての高校野球界で「最弱」と称されていた汚名を返上するかの如く、全国にその強さを知らしめた。
そんな当時のチームを指揮していたのは、日本文理を全国有数の強豪へと育て上げた、大井道夫監督である。
大井監督は、選手として甲子園準優勝を果たした実績があり、全国での戦い方は熟知していた。
しかし、豪雪地帯の新潟では冬場の練習に限りがあり、就任当時はそのハンデに苦しめられていた。
それでも、雪の時期には打力や体力を鍛えることに専念させるなど、伸ばせる部分を徹底的に伸ばし、カバーすることを目指した。
また、厳しく指導するばかりでなく、褒めてやる気にさせたり、認めて責任感を持たせるなど、様々なアプローチで、練習の生産性を向上させた。
その結果、選手たちは、冬場に身につけた力を、公式戦で最大限に発揮することができるようになり、チームは進化を遂げていったのであった。
引き出すことに特化した大井監督の指導スタイルは、「強打」という伝統とともに、日本文理でこれからも受け継がれていく。
PL学園 中京大中京 仙台育英 佐賀北 作新学院 健大高崎 八戸学院光星 前橋育英 北海 名言 報徳学園 大阪桐蔭 履正社 帝京 常総学院 広陵 愛工大名電 日大三高 日本文理 早稲田実業 明徳義塾 明石商業 明豊 星稜 智弁和歌山 智弁学園 東海大相模 松山商業 横浜高校 池田高校 済美 県岐阜商 箕島 習志野 聖光学院 興南 花咲徳栄 花巻東 近江 開星 静岡 駒大苫小牧 高松商業 高校野球 龍谷大平安
- 「本気の練習をしていけば、結果はおのずと付いてくる」/ 日大山形 荒木準也監督
- 「監督も苦しいつらい中で仕事をしているからこそ、子供たちも『先生』と心から呼んでくれるんです」/大阪偕星学園 山本晳監督
- 「選手を責めるのではなく、エラーする指導をしたというふうに考えないといけない」/ 大垣日大 阪口慶三監督
- 「比べるのはあくまで自分自身」/ 土浦日大 小菅勲監督
- 「勝つことよりも大切なことがある」/ 弘前学院聖愛 原田一範監督