高校野球界を代表する名門、星稜高校を30年以上指揮し、甲子園で22の勝ち星を挙げた山下智茂監督。
野球で結果を残しながらも、優れた人間も育て上げる手腕は、全国の指導者からリスペクトされていた。
そんな山下監督が就任した当初のチームは、県内ですら無名であっただけでなく、専用グラウンドもないといった状態であった。
それでも、練習をすれば不可能はないという信念を持ち、自らもグラウンドで朝から晩まで汗を流した。
その結果、甲子園準優勝を記録するまでに成長を遂げ、星稜高校の名を全国に広めた。
しかし、全国に出場を果たしたり、甲子園で結果を残すようになっても、人間教育を疎かにすることはなかった。
野球を通じて忍耐力や助け合いの大切さ、感謝の気持ちを持つことなどは繰り返し伝えた。
その信念はぶれることなく、例えどれだけ技術や能力が高い選手であっても、人間性の成長がなければ試合適用することはなかった。
山下監督の作り上げた野球も人間力も育てる指導スタイルは、全国の指導者たちに受け継がれ、これからの高校野球の道標となっていく。
↓山下智茂監督の記事はこちら↓
- 「練習は人にやらさられるのではなく、自らやることが大切」/ 春日部共栄 本多利治監督
- 「高校野球は、ない中でどうやるかの野球」/ 如水館 迫田穆成監督
- 「基本はなくても基礎はある」/ 創成館 稙田龍生監督
- 「過去や結果を考える前に、今何ができるかを最優先に考えよう」/ 池田 岡田康志監督
- 「一つのミスがゲームを落とす」/ 九州国際大付 楠城徹監督