「最高にできることより、最低限これができるというものを作る」/ 静岡 栗林俊輔監督

大正15年の夏の甲子園制覇を成し遂げた東海地方を代表する名門静岡高校

昭和35年、48年の選手権では、甲子園準優勝を記録し、その後平成初期は甲子園から遠ざかったものの、平成27年のセンバツには8強入と、現在も躍進を続けている。

そんな伝統校を指揮しているのは、栗林俊輔監督である。

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栗林監督は就任当時から、トーナメント方式である高校野球で、勝てないまでも「負けないチーム」を作るために、守りを重視したチーム作りを行っている。

相手や自チームの調子の影響を受けやすい打撃は「振り切ること」や「見極めること」などの、基本的な部分は指導するも、静岡高校はあくまで、守りを軸にした野球を目指している。

そして、野球の技術の高い選手たちが揃う中でも、「最高」を目指させるのではなく、「最低限」を目標にさせ指導している。

「負けない」ことに気を取られ、上ばかりを目指して足元をすくわれないように、基礎基本である「最低限」を確実に身につけさせているのだ。

また、栗林監督は校風である「自主性」を指導のベースとしていることから、「最低限」以上のものは、求めずプラスアルファの部分は選手たちに任せている。

チームスポーツではあるが、選手一人一人は個性が異なり得意不得意も違うため、全員を同じレベルにしたり、同じ能力を身につけさせるのではなく、長所を伸ばさせることを優先している。

自主性と基礎基本からチーム作りと采配を考えることで、毎年違うカラーではあるが、堅実な野球を伝統にしている静岡高校

栗林監督は意識の高い選手を1人でも多く育て、戦後初の全国制覇を目指している。

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