春夏合わせてを70超える勝ち星を挙げ、センバツ大会では全国最多の5度の優勝を記録している愛知県の名門、東邦高校。
そんなチームを2004年から指揮しているのは、選手時代に主将として夏の甲子園準優勝を経験している、OBの森田泰弘監督である。
森田監督は、恩師でもあり名将でもある、阪口慶三監督の勇退後から、名門の指導をスタートすることとなった。
かつてのチームはスパルタ指導が主流であったが、時代に適していないと考え、伝統という名前で残されていた理不尽な厳しさなどは排除していった。
また、監督と選手たちとの距離感を縮めることもスタートさせ、定期的に選手たちを焼肉に連れて行くなど、従来の高校野球の指導スタイルを大きく変える新しい取り組みを次々に行なっていった。
一方で、日々の練習では、伝統の守備を継承しながら基礎基本のメニューをローテーションし、全員で同じ練習を行いながら鍛えている。
そして、打撃では最新のAIを搭載したマシーンを使用したフリー打撃や多種類のティーバッティングを取り入れ、守り勝つ野球から守り打ち勝つ野球へと新たな伝統を作りつつある。
平成最後となったセンバツ大会を制して、「春の東邦」の復活を果たした名門から、今後も目が離せない。
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