山梨県内では毎年上位進出を果たし、全国でも数々の成績を残している強豪、東海大甲府。
そんなチームを指揮しているのは、選手時代に系列校の東海大相模の主力として甲子園出を経験している、村中秀人監督である。
村中監督は、母校の東海大相模での指導力が評価され、当時低迷しつつあった東海大甲府の復活を託され就任した。
当初は、県大会の初戦を勝ち抜けないチームの立て直しに苦戦を強いられたが、辛抱強く基礎基本を徹底させた。
また、グラウンド内だけで鍛えるのではなく、挨拶や清掃をキチンとさせたり、授業へ取り組む姿勢を正すなどにも力入れた。
しかし、クラスの担任も務めるなど教員としての仕事もあった村中監督は、あまりの多忙な業務に体調を崩し入院するなど、アクシデントに見舞われた。
それでも、監督の自己犠牲を惜しまない熱意に選手たちの心にも火がつくと、就任5年目には悲願の甲子園出場を果たした。
その後は、全国で勝つチームを作るために、身体作りや技術の向上だけでなく、気持ちを込めたプレーを追求したことで、更なる進化を遂げた。
情熱溢れる村中監督に導かれ、復活から新たな黄金期を築き始めた東海大甲府から、今後も目が離せない。
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