高校野球では、甲子園出場へのチャンスや優勝への挑戦は5回しかないため、その限られた機会をものにするためにも、選手たちは毎日厳しい練習に励んでいる。
しかし、高い目標を設定すればするほど、必要となる努力や鍛錬は増えるが、結果が出なかったり成長が感じられなかった際には、劣等感や虚しさを感じてしまう。
それでも、毎日目標達成のために仲間とともに汗を流した日々は、将来の自分の支えとなったり、一生胸を張って語れる思い出としてかけがえのないものになる。
そんな考えから、甲子園などの目標も重視しながらも、毎日の練習の必要性や重要度を伝えながら東洋大姫路を指導しているのは、藤田明彦監督である。
藤田監督は、技術と体の成長とともに、心も鍛えるために、敢えて苦しい練習メニューを用意したり、追い込むことも行うなど、厳しさをもって接することが多い。
だが、そうしたものは決してエゴではなく、選手たちが高校野球という場所で後悔を残さないようにするための思いやりであり、将来役立つ力を身につけさせるための優しさでもある。
結果以上にプロセスにこだわり、野球を通して人間形成を行うスタイルで指導を続ける熱血の名将、藤田監督から、今後も目が離せない。
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