県内屈指の強豪校、土浦日大を指揮するのはかつて選手として全国制覇を経験している、小菅勲監督である。
恩師である高校野球界を代表する名将、木内幸男監督の教えを受け継ぎ、低迷しつつあったチームを復活に貢献している。
しかし、就任当初は結果を残せないだけでなく、様々な苦労の連続もあった。
中でも、学校史上初のOB以外の監督ということから、指導に対する批判や期待の声が終始浴びせられていたことは、大きな重荷となっていた。
それでも、自身の事情を選手たちに言い訳をすることなく、真摯に指導に務めた。
そして、試合で勝てない日々が続いても、選手たちを責めるのではなく、同じ目線に立ちミスの内容を見直すことも行った。
当初は、選手たちとの距離感があったが、週末に寮に泊まり込んだり、携帯電話のメッセージでコミュニケーションを取るなどして、徐々に信頼関係を築いていった。
その結果、チームは課題を一つずつ克服していったことで自信を深め、長年遠ざかっていた甲子園へと返り咲いたのであった。
失敗を失敗で終わらせずに、次への糧として捉えさせる小菅監督に導かれ、土浦日大はこれからも躍進を続ける。
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