初出場初優勝の快挙を筆頭に、甲子園でも様々な実績を残している愛媛県の強豪、宇和島東。
そんなチームを指揮しているのは、選手として春夏いずれの甲子園出場も経験しているOBの長滝剛監督である。
長滝監督が就任した際のチームは、甲子園から遠ざかっているだけでなく、県大会ですら上位進出を果たせていないなど低迷期であった。
また、私立高校の台頭によって、公立である宇和島東にとっては、選手の獲得にも苦戦を強いられていた。
それでも、今いる選手たちの良さやチームの強みを引き出すことを指導のモットーとして、言い訳することなく向き合った。
また、誰でも意識すればできる、挨拶や整理整頓、全力プレーなどを徹底させ、勝てるチームの土台を作るようにもした。
だが、無闇矢鱈に叱ったり正論をぶつけるだけでは、選手たちの意欲までも奪うため、前向きに自ら動けるようにするための言葉がけで指導をしている。
その結果、就任から4ヶ月後にはチームに9年ぶりの甲子園出場をもたらすなど、名門の復活の第一歩を刻むことに成功したのであった。
当たり前の徹底と意欲を引き出す言葉がけを指導の軸とする長滝監督に導かれる宇和島東から、今後も目が離せない。
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