「24時間を使いきる人になろう」/ 米子東 紙本庸由監督

鳥取県内屈指の進学校ながら、センバツ大会での準優勝を筆頭に、甲子園での実績も充分に残している、米子東高校。

平成の時代に入り、全国の舞台から遠ざかることもあったが、令和に入って以降は復活を遂げ、新たな黄金期を築きつつある。

そんな米子東を指揮しているのは、「科学的根拠」を重視した指導を行う、紙本庸由監督である。

紙本監督が就任した当時のチームは、甲子園出場だけでなく、県大会を勝ち進むことも難しい状態であった。

そこで、チームの伝統やルールなどを見直すことからスタートするなど、大幅な改革を行った。

中でも、根性論で片付けられていた、トレーニングなどは廃止し、科学に基づいたメニューを取り入れたことは、成長の加速につながった。

また、学校の方針上、勉強との両立が求められていることから、タイムマネジメントも導入し、僅かな時間も有効活用することを求めた。

当初は、考えることが多く、戸惑う選手たちもいたが、知恵を絞ったり工夫を凝らすことで生産性が上がり、野球も勉強も成果が出るようになると、自主的に実行するまでになった。

その結果、チームは20年以上遠ざかっていた、春夏いずれの甲子園に、返り咲くことに成功したのであった。

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